可部線→大糸線→中央本線めぐりの旅(その6)
2015/03/18
2006年8月4日発行 《第33号》
2003年8月18日(雨)旅4日目 〔全駅訪問通算22日目〕
〔前回の旅〕
(可部線)香草→安野→小河内→田之尻→可部→
(山陽本線)広島→白市→三原→岡山→
(赤穂線)播州赤穂→
(東海道本線)大阪
台風と共に雨男襲来
大阪から「急行きたぐに」に乗り込み、糸魚川駅を目指します。
18きっぷでは乗れないので、別途料金を払います。
宿に泊まることを考えると、出費という意味では変わらないし、寝ながらにして移動できるメリットは大きいです。
しかし、座席で寝ることになるので、その点が気がかりです。
京都駅を過ぎたあたりで、車掌から急行券と乗車券を購入。
私は寝る体制を整え、ウトウトし始めました。
すると、突然の光で目が覚めました。
目を開けると、一人の鉄道ファンがフラッシュで車内の車両番号を撮影しているのです。
(私は一番端に座っていました)
人が寝ている時に、かんべんしてくれ〜、と思っていると、またフラッシュがたかれました。
さすがに頭に来て、注意しようと立ち上がったのですが、少年は一目散にその場を去ってしまい、タイミングを逸してしまいました。
私はかるくため息をつき、だるい体を席に戻して、再び眠りにつくのでした。
いつ眠りについたのかも分からず、気がつくと朝の5時過ぎでした。
一瞬あせって時刻表を見ます。
目的の糸魚川駅到着は5:26。
まだ少々余裕がありました。
窓の外を眺めると、激しい雨。
そうなのです。この雨は台風です。
広島にいたときに私を濡らした台風は、私と一緒になって北東へと移動してきているのです。
やれやれです。
大糸線
頸城大野駅
糸魚川駅から8分の接続で、あわただしく乗り換え。ここからは大糸線に入ります。
まず降りたのは「頚城大野駅」。

ホームは片面ですが、立派な木造駅舎が残っていました。
昭和9年竣工。なかなか古い。
まだ夜も明けきらぬ中、蛍光灯の明かりが水たまりに反射して
しっとりとした風合いを見せていました。

姫川駅
次に、一駅戻って「姫川駅」へ。

駅に降りると、雨が激しくなってきました。
駅舎もなく、小さな待合所のみ。
併走する道路を、車が大きな水しぶきを上げて通りすぎていきます。
折りたたみ傘ではしのげない雨量になってきました。
昨日から水を含みまくったスニーカーは更に水を補給し、まるで水の中を歩いている感覚です。
夏じゃなかったら大変なことになってたろうなと思う。

小滝駅
6:54「小滝駅」に到着。
列車の扉が開くと、「ドザーーーッ」という激しい雨の音。
先が見ないほどに降っています。
撮影どころじゃないや。
ひとまず駅舎に駆け込み、荷物を置き、少し落ち着いてから撮影。

ホームは島式で、非常に狭いつくりです。
向かいには川が流れていて、周囲は高い山に囲まれています。
民家もほとんどなさそうに見えるし、一体どれだけの利用者がいるのでしょうか。
駅舎は古い木造で、存在感があります。
待合室内には
「開業昭和十年十二月二十四日 海抜百三十一米」
という木のプレートが掛かっていました。
建て方から見て開業当時の駅舎でしょう。
駅舎とホームの雰囲気が秘境じみていて、個人的にオススメの駅です。

根知駅
次の列車でまた一駅戻り、「根知駅」へ。

こちらは打って変わって民家の多い駅です。(でも無人駅)
ホームは相対式2面2線。
駅舎は昭和9年12月竣工とこれもまたずいぶん古いです。
小滝駅に比べ、待合室内は広めでした。

駅ノートがあったので読んでみると、「フォッサマグナ」という単語が何度も出てくる。
地理に疎い私は初めて聞く単語に「?」だったのですが、家に戻ったときに調べましたが、理解したかどうかは微妙。
↓フォッサマグナについて説明されたサイト
「フォッサマグナとは(糸魚川市公式サイト)」
つまり、根知駅近くに「フォッサマグナ パーク」という公園があって、「糸魚川・静岡構造線」を、観察できるということらしいです。
その感想が駅ノートにつづられていたのですね。
地理ファンとか地層ファンがこの駅にたくさん訪れるのでしょうか。
なんにしても、一つの発見ではありました。
北小谷駅
次に「北小谷駅」に下車。

片面ホームですが、向かいに1本埋もれたレールが見えます。
かつて相対式ホームだったのでしょうか?
この駅舎も古そうな木造でした。
入り口部分が斜めになっているのが特徴的です。
無人駅ではありますが、花が飾られていたりして、清潔な雰囲気でした。

どしゃ降りの中、駅舎を撮影して、待合室内で列車を待っていると、一人のおじいさんがやってきました。
こんにちは、とまず挨拶を交わしました。
それから天気の話題や、どこから来たのかという差し障りない話を交わします。
待ち時間の間、話し相手がいるというのは良いものです。
そしておじいさんが「何でこの駅に来たの?」と問いかける。
私はバカ正直に「駅を回っているんです」と答える。
「ん?なんだって?」
「駅です。この辺の駅を全部降りてるんです」
「ほう。駅をねえ・・・」
いきなり会話が途切れます・・・。
おかしな奴が来たと思われたのでしょうか。
それとも「駅を降りる」という意味が理解できなかったのでしょうか。
まあ、確かに意味なんて無いんですけど・・・。
私はとりあえず話題を変え、相手の話を引き出すことに集中しました。
正直者というのはたまにやっかいなことを引き起こします。
9:37 糸魚川行き列車が到着。
私は隣の駅「平岩駅」ですぐ降りるます。
一緒に乗ったおじいさんに別れを告げ、平岩駅に降り立ちました。
つづく
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