つちぶた本舗の全駅訪問旅行記

JR全線全駅を巡る過程の旅行記(メルマガ再編集版)

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上信越・東海地方18きっぷの旅(その3)中央本線・飯田線

      2015/02/24

2006年3月17日 《第13号》


 

2003年1月12日(晴れ)旅3日目  〔全駅訪問通算7日目〕

〔前回の旅〕
上越線「湯桧曽駅」 → 「土樽駅」 → 「土合駅」 → 「越後中里駅」
→ 「渋川駅」 → 吾妻線「万座・鹿沢口駅」 → 「羽根尾駅」 →
「大前駅」 → 東京へ一時帰宅

 

噂の秘境駅「小和田駅」へ

一度家に戻ると緊張感が無くなり、朝早く起きるのも面倒に思えてきます。

あー、もうこのまま眠らせてくれー。

とは思いつつも、なかなか取れない連休を取ったわけだから、出かけなければ後悔するに決まってます。

ブツブツと頭の中で文句を垂れ流しながら、立川まで乗り継ぎ、甲府行きの列車に乗り込みます。

高尾を過ぎたあたりからは山間の素晴らしい車窓風景が広がります。
ようやく「来て良かった」と全身で思う。

 

甲府駅

甲府駅」で乗り継ぎ、さらに中央本線を西へ進みます。

甲府駅

岡谷駅

そして終点の「岡谷駅」に到着。

駅前にデパートなどがありますが、やや閑散としていました。

岡谷駅

下諏訪駅

ここから一駅戻って「下諏訪駅」に下車して、いよいよ飯田線に入っていきます。

下諏訪駅

 

飯田線へ突入

飯田線は辰野駅からですが、ほぼ全ての列車は岡谷駅からか、岡谷から手前の駅が始発になります。

豊橋〜辰野間 94駅 全長195.7km。

直通の普通列車で片道6時間以上かかるという、長大路線です。

 

とりあえず乗り通すことを目的にし、「小和田駅」以外は気が向いたら適当に3、4駅降りるというアバウトな計画でした。

 

伊那本郷駅

まず突発的に「伊那本郷駅」に下車。

駅舎は壁の貼り替えがされていましたが、結構古いんじゃないかと思われる木造駅舎です。

駅前は緩やかな坂が下に伸びていて、多くの民家が建ち並んでいます。

でも、そのわりには全くひとけが無く静かです。
店などもなさそうです。

その静けさと、周囲の雄大な景色に心も落ちつきます。

伊那本郷駅

 

田切駅

次の列車で2駅戻り、「田切駅」に下車しました。

ホームがかなり狭いのと、築堤上の高いところにあるので、高所の苦手な私には厳しいホームです。

駅前に寺があったり、瓦屋根の民家が並んでいたりで、古風な雰囲気が良い感じです。

こちらも時間帯の所為か、人が全くいませんでした。

田切駅

 

小和田駅

そしてまた、長い間列車に揺られ、今回特に狙いを定めていた「小和田駅」に下車しました。

小和田駅ホーム

降りた瞬間に感じる、「ここは違う」という独特の雰囲気。

山深い場所というのが瞬時に察知できる森に囲まれた風景。
人の気配は微塵もないし、物音も全くありません。

 

とんでもないところに来てしまったという気分でした。

 

生まれた頃から東京に育った私は、物音や人の声が絶えず聞こえている状況が当たり前で、逆に何も聞こえない場所に来ると、ちょっとした不安に襲われるのです。

 

存在がほとんど奇跡的な古い木造駅舎に入ってみます。

なぜか事務用デスクが一つ。

壁には「駅周辺案内板」があり、道が通じているように書かれていますが、今現在は道はないと聞いています。

いつの案内板なんでしょうか。

その隣にはこの駅で結婚式を挙げたという方の大きな写真が掛けられていました。

皇太子妃雅子様が結婚した当時、同じ名前(読み方は違うけど)ということで、小和田駅フィーバーがあり、それに便乗して結婚式まであげたという・・・。

 

ホームにはくたびれた「恋成就駅小和田」という看板。
そして駅前には「小和田発ラブストーリー 愛 お二人の幸せを呼ぶ椅子」
という二人掛けの椅子が・・・。

周囲はとても”ラブストーリー”という単語が出てきそうにない風景ですが・・・。

小和田駅

 

私は気を取り直して駅周辺散策に乗り出しました。

 

まず廃墟が現れます。

信じられないくらいの荒廃ぶりです。

裏手には更に朽ち果てた三輪ミゼットが転がっていました。

 

そしてすぐそばに天竜川が流れています。

川の流れはなく、水は不思議な緑色をしています。

 

もう頭がおかしくなりそうなくらい静かです。

 

事前に読んだ本の情報によると、駅左手に神社。
右手には朽ち果てた橋と、小和田駅唯一の居住者の家があるそうです。

ひとまず私は神社を見に行くことにしました。

 

うずたかく積もった落葉を踏み分けつつ、道を進みます。

10分くらい歩いたでしょうか、ようやく神社に着いたのですが、とくに鳥居があるわけでもなく、しめ縄と小さな祠があるのみです。

そのくたびれ具合と、周囲の異様な静けさが、余計に恐怖を駆り立てます。

道はここで終わっているようです。

 

私は足早にもと来た道を引き返しました。

そして日はだんだんと陰って来ます。

反対側の道へも行くべきだったのでしょうが、日が沈んできたのでもうやめます。

 

私は駅舎に戻り、ずらっと並んだ駅ノートを読み始めました。

書き込みは私の生まれる前からのものもあり、よく残っているものだと感動しました。

 

読んでいる最中、辰野方面行き列車が到着し、もう一駅巡る予定ではあったのですが、駅ノートを読んでいたかったのでキャンセルし、すっかり真っ暗闇になった駅で、ノートを読み続けました。
(今ではもう何が書いてあったか一つも思い出せませんけど)

 

17:26小和田駅を出発。

豊橋駅に出て、東海道本線で富士駅に行きました。

 

今日は富士駅で眠り、翌日は身延線を何駅か巡る予定、
だったんですが・・・・・

 

想定範囲外の旅は
次回に続きます

 - 中央本線(東日本), 飯田線 , ,

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