上信越・東海地方18きっぷの旅(その2)上越線・吾妻線
2015/02/21
2006年3月10日 《第12号》
2003年1月11日(晴れ ところにより雪)旅2日目 〔全駅訪問通算6日目〕
〔前回の旅〕
ムーンライトえちごで新潟へ → 越後線「吉田駅」 → 弥彦線「弥彦駅」
→ 越後線「吉田駅」 → 「寺泊駅」 → 「分水駅」 →
信越本線「柏崎駅」 → 「長岡駅」 → 「宮内駅」 →
上越線「上越国際スキー場前駅」 → 「塩沢駅」 → 「水上駅」
モグラ駅訪問
水上温泉ですっかりくつろいだ私は、朝寝坊・・・・。
もういいやと思ってモタモタ用意していたら、当初予定していた「湯桧曽駅まで徒歩」というのも間に合いそうにない予感。
ホテルのフロントで会計処理を待っていると、支配人の方が「今日はどちらまで行かれるのですか?」と尋ねられました。
私は、まず湯桧曽駅から電車に乗って土合駅に行くつもりです、と答える。
「湯桧曽ですか。たしか・・・バスは先程出てしまったかな・・」
そうか、バスという手があったのか、と愕然とする。
今頃気が付いたけれど、出てしまったのでは意味がない。
しかし、支配人は
「もうすぐホテルのバスが帰ってくるので、 それで駅まで送りますよ。」
と気遣ってくれました。
素晴らしい!なんといい人だろう。
私はもちろんお言葉に甘えて、湯桧曽駅まで「タダで」送ってもらいました。
ありがとう、ホテルの方々。
湯檜曽駅
というわけで「湯桧曽駅」です。
駅前には川が流れていて、周辺は少し淋しい感じです。
コンクリートの大きめの駅舎は無人駅。
これだけ大きな建物に人がいないというのは、何だか不思議な気がします。

改札口を進むと、下りホームへと向かう長いトンネルと、上りホームに向かう階段に分かれていました。
非常に特殊なホームで、上りは地上、下りはトンネル内にホームがあるのです。
下りホームのトンネルで列車を待っていると、あまりのホームの長さに、「端はどうなっているんだろう」という好奇心が湧き、ホームの先へと歩いてみました。
暗くて端が見えないのです。
長い長いホームを歩いている途中で、列車が来る音がしました。
仕方なく歩いて戻っていくと、列車は予想よりずっと先の方で停車。
「おいおい、ちょ、それじゃ乗れないじゃん!」
焦った私は全速力で走りました。
余計なことはするものではないですね・・・。
列車内はスキー板を持った若者でにぎやかです。
座る場所もないので、立ちながらトンネルの壁を凝視していました。
土樽駅
後で降りる「土合駅(地下ホーム)」を通り過ぎ、やがてトンネルを抜けると、一気に雪が深くなったように見えました。
そして「土樽駅」に停車です。
ここは、かの有名な川端康成「雪国」の冒頭部分に出てくる場所です。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
当時はまだ駅ではなく、信号場でした。
跨線橋を渡り、駅舎内に入ると、スキー客がいました。
この駅のホームには、スキー場の出入口があるんです。
数分後、上り列車がやって来ました。
慌ただしく乗車です。

土合駅
そして、隣の駅「土合駅」の上り地上ホームに下車。

ホームはかなり長いですが、途中より先は、雪が深くて進めませんでした。
ホームから駅舎に入り、改札口まで通路が延びていますが、まるで秘密基地のような不思議な空間です。
待合室は広く、登山客が多く利用するせいか、山小屋のような雰囲気すらします。
駅周辺には民家がほとんどなく、豪快な山々が聳える風景は圧巻です。
駅舎は大きなコンクリート造で、三角の屋根が特徴的。

待合室には自動販売機があったので、暫くの間ベンチに座って缶コーヒーを飲み、時間を潰します。
ボケーッとしているといつのまにか列車が来る20分前。
私は無人の改札を通り、長い長い通路を歩いて、大きな円い天井をもつ462段の階段を降りていきました。

私がまだ小さい頃、家族でこの駅に来たことがあり、その時は嬉々として階段を駆け上がったのを覚えています。
今では「登ろう」などという気は毛頭無いです。下るだけでも結構難儀ですよ・・・。
10分以上はかかったでしょうか。
ようやく地下ホームに到着です。
明かりはぼんやりとした感じで、とにかく暗いです。
小さな待合室だけが煌々と輝いていました。
そしてトンネルの中だけに、ものすごい音を反響させながら
下り列車が到着しました。

越後中里駅・渋川駅
その後私は越後中里駅に降りてから、渋川駅へと向かいました。
渋川駅は、草津温泉などの温泉地へ向かう吾妻線の接続駅です。
駅で昼飯を買い、吾妻線車内で風景を眺めながら食べようと画策していたのですが、
予想に反する大混雑で、なかなか食べられませんでした。
万座・鹿沢口駅
まず吾妻線終点の一駅手前、「万座・鹿沢口駅」に下車。
片面1線の高架駅で、温泉やスキー場などがある観光地ですが、私が降りたときは人もまばらで閑散としていました。

羽根尾駅
すぐに折り返して、「羽根尾駅」に下車。
こちらは島式1面2線。
側線が数本と、貨物駅に使われたであろうホームと巨大な上家が残っていました。

ホームは築堤上にあるので階段を下がって駅を出ます。
周辺には民家が多いですが、ひとけはないです。
駅に戻り列車を待つのですが、駅舎も待合室もないので風を避ける場所がない。
おもいっきり凍えて待つ羽目になりました。

大前駅
次の下り列車で終点の「大前駅」に到着。
もうかなり日が落ちてしまいました。

吾妻線は長野原草津口駅から先では、列車本数が減るのですが、終点のここ大前駅だけは更に減って、1日5往復しかありません。
大前駅で降りると、学生が2人ほどと、5人くらいの鉄道ファンが一緒にホームに降り立ちました。
地元の利用客より鉄道ファンの方が多いというのは異様な光景です。
ホームは相対式1面1線。
しっかりとしたコンクリートの待合室があります。
民家は結構多く建っているのですが、駅前に大きな川が流れているのと、周囲をかこむ山々のおかげで素晴らしい風景となっています。
夏に来たら爽快だろうなと思う。
けれど、日が暮れかけた冬という今の状況では、ただ寒々しい限りです。
鉄道ファンだけを乗せた折り返しの列車が出発。
私はこのまま東京へ戻り、一晩家で眠ってからまた明日旅に出ます。
つづく
次回は飯田線乗りつぶしと、最強の秘境駅「小和田駅」を降ります。
編集後記
今月、北海道北見市で合併が行われ、新北見市が誕生しました。
留辺蘂町、端野町、常呂町と広範囲の合併で、北海道では最も広い自治体になったそうです。
どれくらい広いか、という例が新聞に載っていたのですが、
都道府県で最も小さい香川県の面積の約4分の3、富山県のほぼ半分、島と比較すれば、沖縄島をしのぐ
〔平成18年3月7日経済の伝書鳩より引用〕
という分りやすいのかは微妙ですが、とにかく広いです。
駅で言うと、石北本線・金華駅と旧湧網線・常呂駅が同じ自治体だと言うと分りやすいでしょうか。
余計分りづらい・・・。
それではまた来週お目にかかります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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