可部線→大糸線→中央本線めぐりの旅(その3)
2015/03/09
2006年7月14日発行 《第30号》
2003年8月16日(晴れ)旅2日目 〔全駅訪問通算20日目〕
〔前回の旅〕
広島→大町→緑井→津浪→安芸飯室→布
可部線下車の旅
布駅を出発し、「筒賀駅」で下車。
島式ホームですが、片側の線路は使用されていないようで、錆びた線路は雑草に覆われていました。

駅舎は階段を下がったところにあります。
狭い待合室には、滝の写真などが飾られていました。
駅員もいるし、駅前にも多くの家が建ち並んでいるのですが、利用客が多いとは言えない感じでした。

私はホームに戻り、列車を待っていると、二人の男性がホームに上がってきました。
どうやら父親とその息子さんらしい。
上京した息子さんが夏休みを利用して帰省していて、父親が見送りに来た、という雰囲気でした。
ぎこちない会話が聞こえ、やがて父親が思い出したように、可部線廃止を口にしたのでした。
「え、じゃあ来年どうやって帰ってくればいいの?」と驚いた様子。
11:15 列車が到着しました。
あの若者はきっと可部線に乗る最後の列車ということになるのでしょう。
父親がひかえめに手を振って見送っていました。
加計駅
さて、列車は「加計駅」に停車。
やや長い停車時間があります。
私はこれを利用して、駅舎を撮りに外へ出ました。

同じことを考えていた鉄道ファンがホームを埋め尽くします。
それにしてもすごい人数だ!

坪野駅
再度上り列車に乗り込んで、「坪野駅」で下車。
待合所のみの小さな駅です。
ホームには色とりどりの花が飾られていました。
周囲に田圃が広がる美しい駅です。

さて、私は隣の水内(みのち)駅まで歩きます。
鉄道の距離としてはたいしたことないのですが、歩いて行くとなると地形の関係上、道を迂回しなければならず、若干距離が伸びます。
おまけに歩道が無く、車の通りが激しい。
カーブの見通しがきかない場所を歩くと、私よりも車の方が驚いて避けていきます。
申し訳ないなぁと思いつつも、どうしようもありません。
なるべく、車がいなくなったところでカーブを小走りに駆け抜けるようにしました。
水内駅
またもや汗だくで「水内駅」に到着。
駅舎はコンクリートですが、なぜか温かい雰囲気です。
ホームは島式ホームだったのか、片側は線路が撤去されて砂利だけが残っていました。

上殿駅・木坂駅
「上殿駅」田園風景が広がる長閑な駅です。

「木坂駅」やたら高い所にホームがある秘境駅っぽい駅。
草木に覆われたワイルドなたたずまいです。

戸河内駅
そして、「戸河内駅」に下車。
島式ホームで交換可能ですが、片方のレールは錆び付いていました。
周辺は人が多く住んでいそうな雰囲気があります。

土居駅
本日最後の徒歩移動で、隣の駅「土居駅」まで行きます。
1kmしか離れていないので、あっけなく到着しました。
ホームは築堤上にあるので、階段を上ります。
待合所もホームも、昭和44年開業とは思えない、ずいぶん古びた印象を受けます。
その古さが不安定感を思わせるのか、ただ単に私自身が高所が嫌いなせいか、あまり落ち着かない駅でした。

殿賀駅・三段峡駅
次に「殿賀駅」に下車してから、18:26 終点「三段峡駅」に到着しました。

三段峡駅のホームは片面のみで、車止めの先には山が壁のようにそびえ立っていました。
なかなか幻想的な風景です。
駅舎は2階建てのコンクリートで、屋根が片流れです。

駅前には蒸気機関車が置かれていました。
周辺は観光地らしいたたずまい。
小さな宿がいくつもありました。
日が暮れて、あたりが暗くなり始めているのですが、「三段峡」という文字が気になって、先に進んでみました。
三段峡入り口には細い橋が架かっています。
橋の上からは実に見事な川の風景。
さらに先に進んでみると、「名勝 三段峡」の看板。
そして街灯のない山道がつづいています。
さすがにこれ以上は危険と思い、引き返してきました。
さて、本日の宿は「可部駅」にあります。
引き返す列車は19:42で、1時間ほど余裕があるのです。
幸い列車の中で待つことが出来たので、本を読みつつ1時間待ちました。

で、可部駅に戻ると、雨です。
駅前の宿だったら、たいした問題でもないのですが、徒歩20分という距離。
おまけに夕飯をコンビニで買おうと予定してましたが、そのコンビニが見あたらない。
結局、宿に到着した時刻は、10時過ぎでした・・・。
びしょ濡れで宿に到着すると、フロントのおばちゃんが、
「あら、随分降っているのねぇ」というので、
「ええ、もう随分降っちゃってますよ!!」と元気よく返答しました。
つづく
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