可部線→大糸線→中央本線めぐりの旅(その4)
2015/03/10
2006年7月21日発行 《第31号》
2003年8月17日(雨時々曇り)旅3日目 〔全駅訪問通算21日目〕
〔前回の旅〕
可部線
筒賀→加計→坪野→水内→上殿→木坂→→戸河内→土居→殿賀→三段峡
水もしたたるイイ駅
可部線の廃止予定区間で下車していない駅は、まだいくつか残っているので、本日も可部線下車の旅です。
朝6時半、宿を後にして、雨降る道をコンビニに向けて歩き出しました。
とりあえず、昼飯の調達と、雨合羽を購入。
雨合羽は私が着るのではなく、バッグに着せるためです。
まさか、雨がこれほどまでに酷くなるとは思わず、バッグに入っている電子機器等が濡れないか心配になったのです。
しかし、今考えると、この雨は台風の影響によるもので、雨が酷くなることくらい予想が出来たはず。
持ち物の雨対策くらいちゃんと考えとけよなって感じです。
で、当時私が旅に持ち歩いていた、ばかでかいバッグに雨合羽を装着。
これが、どれくらい恥ずかしい物だったか、カミングアウトします。
これをやった当時も「バカじゃないか」と思ったんですが、今見ても随分破廉恥極まるかっこうで駅を降りてたなと思う。
実は今回、旅立つ直前に思ったんです。
「荷物重すぎ!」と。
それで、駅間とか歩けないんじゃないかと心配になって、秋葉原でPCを買ったときに購入した500円のキャリーカートを衝動的に持ってきてしまったんですね。
で、大きなバッグをカートに載せて、ガラガラ引っ張って駅訪問してたんです。
それだけでも十分恥ずかしいのに、雨合羽装着ですよ。
不審者扱いされかねない。
しかし背に腹は代えられない。
やはり楽したい。格好なんて気にしてられない。
もう外見を気にするのも面倒になってきてたし・・・。(当時28才)
河戸駅
そんなわけで、ガラガラ荷物を引きながら、昨日降りた「可部駅」ではなく、隣の「河戸(こうど)駅」に到着。
宿から歩いても距離が変わらなかったので、一駅トクした感じです。

この駅は、入り口が民家の間にあって、よそ者には分からないようになっています。
よく見つけられたなぁと自分に感心しました。
路面電車の駅のような地域密着駅です。

毛木駅
下りの1番列車に乗って、まず「毛木駅」に下車します。

なんだかやたらと狭いホームです。
小さな待合所が一つのみで、ホームにくっつく形で民家が建ち並んでいます。
駅の上には巨大な建築物。広島自動車道です。
橋脚が大きすぎて恐ろしく感じるほどです。
およそ駅ののどかな雰囲気とはかけ離れています。
安芸亀山駅
次に「安芸亀山駅」に下車。

森の中に忽然とあるような駅です。
鬱蒼と茂る緑に囲まれています。
階段を下がると、歩道のない狭い道路をはさんで太田川が流れていました。
木々の葉に隠されたその狭い道路は見通しが悪く、一瞬車に引かれそうになりました。
周辺に民家は少なく、駅のたたずまいを見ても秘境駅のような印象を受けます。

今井田駅
9:00「今井田駅」に下車。

とてもローカルな雰囲気の駅。
私のオススメ駅です。

山々の連なる風景と繁茂する緑。
民家が少ないながらも生活感のある田畑があり、少し歩けばきれいな河原に出る、という完全なる日本の風景があります。
私はしばらく周辺をぶらぶら歩いてから、ホームの待合所に戻ってきて、ベンチに腰を下ろしました。
聞こえる音と言えば、蝉などの虫や、鳥の鳴き声だけ。
じっとしていること自体が味わい深いと思う瞬間です。
私は次の列車が来るまで、自然の音に聴き入っていました。
やがて到着した下り列車に乗りこみます。
観光客が少し増えた様子でした。
私は車両の前の方の席に座ります。
すると、一番前の席に座ってマイクを設置している方がいました。
列車の音取りをしているのでしょうか。
鉄道ファンの間だけでも実に様々なカテゴリーの趣味があるのです。
やはり、余計な音を出すのはまずいんだろうなと思い、私はなるべくじっとして、その様子を見ていました。
すると一人の小さな女の子が先頭の方に走ってきました。
「トイレー!トイレー!」
と、しきりに叫んでいます。
・・・。
ここの部分の音はカットだなぁ。
などと考えていたら、何を思ったのか女の子はまた走って席に戻っていきました。
すると今度は父親を連れてきたのです。
どうやら一人だと不安らしい。
でも二人が入れるトイレではありません。
長いやりとりがありました・・・。
ようやく女の子がドアを閉め、父親は席に戻っていきました。
一安心か、と思ったその後、
「パパー!!紙ー!紙ー!!」
とまた女の子が叫び始めました。
・・・もうこれ録り直しじゃないですか?
10:22 列車は「香草駅」に到着。
朝から降り続いていた雨はやんでいました。
つづく
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